ある朝起きると、先にちょっと出かける予定があったサムから置き手紙がありました。
「ユースケは世界でもトップクラスにイケてるスーパースターだということを、この生活で改めて実感してる。
だから特別に、キッチンのものを何でも食べていいよ！」と書かれています。
優しいな〜！！
1週間ほど滞在したパリを離れ、夜行列車でドイツはミュンヘンに向かいます。
サムという親友とそのファミリーにお世話になりまくったお陰で、パリでの思い出は、恋しさとせつなさと心強さに溢れるものになりました。
サムがいつか日本に来たときには、アメリカ大統領の来日時を超えるレベルの待遇でおもてなしをすることを先程、閣議決定しました。
7時間ほど電車に揺られて、ミュンヘンに到着。
ちょ、ドイツ寒すぎるんですけど？
ヨーロッパの中でも勤勉な国民性で、日本人に性質が似ているというドイツ。
第二外国語でドイツ語を専攻していたこともあり、僕は「こんにちは」などを流暢に言うことができます。
ミュンヘンに来た目的、ただひとつと言っても過言ではありません。
ビール好きなやつからすると、人生で一度は参加したいイベントに行くためです。
オクトーバーフェスト！！！
毎年ミュンヘンで行われる、世界最大のビールの祭典。
600万人が来場し、700万リットルのビールを消費するらしいです。頭おかしすぎる。
今まで会った同じく世界一周中の友人たちと、オクトーバーフェストに合わせてミュンヘン集合にしてたんですね。
僕は何か重要なことを忘れているような気がしていましたが、
ドイツはビールの本場なので、圧倒的に最高な時間になることを確信していました。
ミュンヘン市内の6つの醸酒工場が運営する14の巨大ビールテントや、屋台や遊園地などがこのイベントのためだけに建築されます。
敷地の広さ、東京ドームで言うと9コ分らしいです。
因みに、地元ドイツの人は伝統衣装で参加します。
あまり大きな声では言えませんが、ちゃんねーの衣装がかなりエロいことで有名です。
会場に到着して、忘れていた重要なことを思い出したんですね。
いや俺、酒飲めなかったわ。
その時の自分を俯瞰して見ると、めちゃ面白いですからね。
お酒全く飲まないやつが、何故か世界最大のビールの祭りに来てるわけですからね。
オクトーバーフェストのジョッキの大きさ、えぐいんですね。
俺が一生かけても飲み干せない量のビールが、１ジョッキに注がれてます。
集まった友達たちは全員ビール超好きだったので、Dysonと錯覚するレベルでビールを吸引していってました。
僕は１ピクリンもいらなかったので、「ソーセージを食べる」というコマンドを選び続けました。
それはそれで最高でした。
路上パフォーマンスも、レベル高い。
これ、ヤバすぎてみんなで3分ぐらい考えたけど、仕掛けが全然分からんかったってことは
高い確率で、ガチで浮けるじいちゃんだと思います。
オクトーバーフェストでの戦いは、まだまだ続きます。
