ブッダのオールナイト仏教 -最終章-

 

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早いもので瞑想修行が始まって6日間が終わり、
7日目の朝を迎えたときのことです。

疲労もピークに達してきて、でもようやく終わりが見えてきた頃。

 

 

今回、全員で10人参加者がいる中で、
外国人は日本人の僕とオランダ人のルーベンだけ。

他が全員インド人なので、外国人同士ってだけで心強い存在なんですよね。

ルール上話すことはできなくても、
僕とルーベンは、お互いに心の拠り所と言っても過言ではない間柄になっていたんだと思います。

 

 

 

その日の朝4時からのの瞑想が終わり、朝飯を食べますね。
相変わらず、想像を絶するマズさだったんですよ。

その後またすぐ瞑想に入るんですけど、何故かルーベンが来なかったんですよ。

他のインド人はちょいちょい瞑想来なかったり遅れてきたりしてたんですけど、
僕とルーベンは皆勤賞だったんで、おかしいと思いますよね。

 

アシスタントの先生とだけは、質問があれば話すことができるんで、
聞いてみたんですよ。

 

 

 

 

 

「あのオランダ人はどうしたんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、彼ならリタイアして、さっき街に帰ったよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ってうおおおおおおおおいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ちょ、ルーベン、むっちゃガチでやってたのにリタイアした!!
あと3日で終わるのに!!何が!!何がお前をリタイアに追い込んだんや!!

てか、お前いなくなったら俺ガチで一人ぼっちやないか!!
インド人9人の中に1人迷い込んだ子羊やないか!!!!

 

 

確かに、修行が始まる前に言われてたんですよ。

「どうしても修行を続けられないと思った場合、スタッフにこっそり相談しなさい。
特別な事情に限り、
リタイアという形を認める場合もある。」

いやルーベン、特別な事情認められてる場合じゃねーから!!!!

 

 

俺修行終わったあと、お前と激スマイルで写真撮るの楽しみにしてたのに!!

連絡先とかなんも聞いてないし、絶対もう会えないでしょ!!!

 

 

 

GOODBYE, ルーベン。
ルーベンのこの大脱走により、僕は残りの4日間を心の拠り所無しで修行に励むことになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞑想してるときって、基本座禅組むんですけど、

僕、全校集会で校長先生のお話の途中に何回も座る姿勢変えるくらい、あの系統の座り方苦手なんですよ。
速攻で体育座りに移行するんですよ。

案の定、瞑想してるときもむっちゃ座禅の姿勢キツくなってきたんで、
耐えかねてダメ元で先生に聞いてみたんです。

 

「ちょ、キツいんで、伝統的なジャパニーズスタイルで座って良いですか?」

 

とね。すると、

 

「いいよ。」

 

って。いいんかい!!!!

 

それから僕は座禅と体育座りを繰り返しながら、瞑想に集中しました。
座り方、寝さえしなければ基本なんでも良いらしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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瞑想場前の道。
修行中は、生徒同士がすれ違っても決して目を合わせることはありません。

 

 

 

 

遂に。遂にですよ。
クソ長かった10日間の瞑想修行も、最終日を迎えました。

この日の最後の瞑想が終われば、コミュニケーションも解禁されるということになります。
つまり、人と話して良いのです。

ひ、人と話して良い!?
人と話して良いんですか!!!!!!!?

 

 

最後の瞑想が終わり、ヨーダ(先生)が

「修行は終わりです。人と話しても構いません。」

って言ったんですね。

 

 

歓喜の瞬間ですよ。

「うおおおおお!!!!!コミュニケーション解放や!!!!」

ってなって、話そうとして周りを見たんですね。

 

 


「اللغة العربية اِسْمِي يَامَادَا …!!!!!」

 

「أَنَا مِنَ الْيَابَانِ هُوَ طَالِبٌ …!!!!!!!!!」

 

 

ちょ、ルーベンとしか話してなかったから、俺友達いない!!
皆、ヒンディー語で超盛り上がってる!!!!

 

ヒンディー語でひと通り盛り上がった後、流石に英語で話してくれるようになりましたけどね。

話せるって、素晴らしいですよ。
10日ぶりの「GOOD NIGHT!!」とか、もう最高ですよ。

 

 

 

 

 

 

12日目、最終日の朝は1時間の瞑想をして終わりです。

 

4時起きとかマジでありえねぇとか思ってた初日とはうってかわって、
朝4時きっかりに自然に目が覚めるようになりました。
人間の慣れって、スゴいですね。

1時間の講義を受けたあと、1時間の瞑想。
この修業でする、最後の瞑想です。

メジャーリーガーが最後のワールドシリーズで最高のパフォーマンスをみせるように、
僕も最後に最高の集中をかますことができました。

 

 

 

初日とかは全然ダメだったんですけど、流石に10日間も瞑想を続けてると何かしら分かってきます。
最高に集中することができたとき、なんか言葉で表現することのできない感覚に襲われるんですよね。

なんや、これ人によって表現違うと思うんですけど、
僕の場合、フワッフワするんですよ。

 

このフワッフワの感覚、僕、悟りやと思うんですよ。

このフワッフワが、ブッダにとって悟りという表現であり、
多くの修行者が目指すもので間違いないと思うんですよ。

 

 

僕の修行、10日で悟りを開くという前代未聞の大成功で幕を閉じたわけですね。

意外とあれなんですよ。「開く」っていうぐらいだから
ギィー…」みたいにくると思ったら、「ブワッ」ってくるんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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聖☆おにいさん」、最高。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ悟り開いたとかは多分完全にウソなんですけど、
ブッダさんガチパネェっす」ってカンジなんですけど、

この瞑想修行で得たものは大きいですよ。

 

日本人に生まれて普通に生きてたら、12日間一切人と話さず
ひたすら瞑想に励むなんて絶対にしない経験だと思うんですよ。

まず、この経験だけでおじいちゃんになっても孫に自慢できるレベルで特別だと思うんです。

結果、孫にドン引きはされると思うんですけどね。

 

 

「今」を生きることの大切さ。
 
瞑想をして「無」になろうとすると、前述の通り
過去の後悔とか、未来への不安、渇望等が心に浮かんでくるわけです。

 

でも、過去や未来のことを考えることに大した意味はないんですよ。
終わってしまった過去のことを悔いても仕方ないし、誰も分からない未来に対して思考を巡らせることもそうです。
それより「今」を懸命に生きることが、ひいては明るい未来へと繋がり、更には過去の意味も変えていけるってヨーダがむっちゃ言ってました。

 

 

あと、何気ない日常への感謝ですね。

いやね、何回も書いてますけど、この修行中ガチで日常の娯楽全てを禁止されるんですよ。
すると、自分が普段いかに幸せで楽しい毎日を過ごせているかということを実感するようになるんです。

人と笑い合えるとか、好きな音楽聞けるとかもう全部最高のことですし、
まず街に戻って最初に食べたマクドナルドのチーズバーガーが美味すぎて死ぬかと思いましたからね。

良い意味で、幸せへのハードルはガッツリ下がりましたね。

 

 

 

 

 
今回この修行をして、めちゃめちゃキツかったのでもう一生やりたくないし、
瞑想を日常に取り入れようとも全く思わないですけど、

 

また1つ違う世界が見れて、ものすごく良い勉強になりました。

 
 
 

色々書きましたが、

この修業の総まとめとして、最終的に言いたいのはこの一言です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルーベンまじ途中で帰んなし」

 

 

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