「世界三大宗教の聖地」の実力

 

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宗教をあまり意識しない日本に生まれた自分からすると、無宗教というのが「普通」で、宗教をもってる人のほうがどちらかというと変わってるな、という印象だったんですよ。

でも、いざ世界を旅してみると、
宗教が中心になって生活がまわっている国が殆どということを実感します。

無宗教の人が大半を占める国って、世界230ヶ国以上あるうちでも
中国、北朝鮮、チェコ、エストニア、香港、日本の6ヶ国しかないそうなんですね。
世界的にみると、無宗教の人の方が全然珍しいということになります。

 

 

 

ここエルサレムは、「世界三大宗教の聖地」があることで有名です。
その3つの宗教とは、
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教。

この3つの宗教に共通していることは、旧約聖書を採用しているという点。
この旧約聖書というのは、ユダヤ教の聖書です。
つまり、キリスト教とイスラム教は、
ユダヤ教をベースに作られた宗教
なんですね。

 

 

 

そして、イエス・キリストはユダヤ人でした。
キリストは、ユダヤ教の悪い部分を取り除き、他の民族にも受け入れられるように柔軟にした宗教・キリスト教を説きました。

これをユダヤ教の人たちが面白く思わないのは当然の流れですね。

 

「なぁ、4中のイエスってやつ調子のってね?」

ということで、十字架に磔にして処刑してしまいます。
ちょ、やりすぎっていう概念ないの!?

 

 

でも、
まさかの処刑して3日後に、キリストは復活します。

あれにはさすがのユダヤ教の人たちも、思わずハゲるぐらいびびったらしいです。

 

 

 

 

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エルサレム付近にキリスト教の聖地と呼ばれる場所は2つあり、
1つは上の写真の、キリストが生まれたとされる場所の教会です。

もう1つはキリストが亡くなった「聖墳墓教会」。

 

 

 

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これはキリストが生まれたとされる場所の、教会の中です。
厳格なキリスト教徒達が、ガチでエブリデイ祈ってます。

 

僕、中学校の授業でキリスト教の歴史とか学んでて、以下のことなどを真剣に考えていました。

 

「ザビエルは、何故こんなにハゲているのか」

「ザビエルはこんなハゲてるのに対し、キリストはこんなフッサフサのロン毛で、気まずいとかなかったのか」

「果たしてザビエルは本当にこのヘアースタイルを気に入っているのか」

 

ただ、この場所でそんなふざけたことを考えるのは不謹慎であり、
ザビエルのことは忘れてなるべく真面目なことだけを考えるよう心がけました。

中学の時と比べて、僕もかなり成長しているということです。

 

 

 

 

 

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これが有名な、ユダヤ教の聖地である「嘆きの壁」です。

昔ユダヤ教の神殿が建っていましたが、1900年前にローマ軍によって破壊され、唯一残ったのがこの壁。

「嘆きの壁」というだけあって皆むっちゃ嘆いてるんですけど、
ユダヤ教の人たちが、神殿の再建と、メシア(救世主)の来臨を祈っています。

 

1900年前の出来事に対して、未だに本気で祈りを捧げられるって、すごいことです。

因みに「嘆き方」がちゃんとあるらしいんですけど、

壁に向かって揺れながら、聖書を読んで、そして壁に手をついて嘆くんですね。
涙を流して祈ってる人も、いくらかいます。
けっこう衝撃的な光景です。インドでヒンドゥー教の考え方に触れたときもそうだったんですけど、
宗教が持つ力の大きさに圧倒されて、すごいカルチャーショックを受けることが度々あります。

 

 

 

 

日本人も無意識に宗教に触れているタイミングは意外と多いんですけど、冷静に考えるとかなりカオスな宗教感なんですね。

クリスマスを祝って(キリスト教)、
大晦日に除夜の鐘を聞いて(仏教)、
年が明けたら初詣に行く(神社なら神道、寺院なら仏教)、

深く信仰はせずとも文化を享受する、そんな特殊な環境にいるということも外に出て初めて気づいたことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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さて、彼ら正統派ユダヤ人にも、種類があります。
改革派と、正統派と、超正統派の3種類。

上の写真は「超正統派」の人たちなんですけど、
年中黒いスーツにハットを被り、モミアゲをとんでもないぐらい伸ばしているので見たらすぐに分かります。

 

この「超正統派」の人たちはエルサレムの人口の30%を占めていて、
この人たちは、祈ることが仕事です。
国から補助金が出ていて、祈るか、聖書の研究をするか。
オーストラリアのアボリジニの人たちと話したときも思いましたが、世界には日本と違う生き方がたくさんあるんですね。

 

 

 

「正統派」の人たちは、頭にキッパという小さい帽子を乗せています。
因みに、最初にベジータと一緒に地球にやってきた奴はナッパです。

 

 

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ご覧のとおり、キッパをかぶっているのが「正統派」の人です。

そして手前のエグい帽子をかぶっててモミアゲがクマさんみたいになってる人は「超正統派」の人で、
帽子とモミアゲから察するに超正統派の中でもエース級の人だと思います。

 

 

そして「改革派」はアメリカで主流で、
生活に支障がないレベルで信仰しようというライトな人たちです。

ユダヤ人は信仰心の強さによって、基本的にこの三段階に分かれます。

 

 

あと、ユダヤ教って、
「コシェル」という食に関する規則が細かく設定されてるんですね。

食べられる肉の基準は、ヒヅメが分かれているもの。
例えば、牛はオッケー羊もオッケー、でも豚はダメ。

鳥肉は、飛べない鳥はダメ。ダチョウはダメ。

魚に関しては、ウロコをもつものならオッケー
ウナギ、タコ、イカ、貝はオッケー、エビはダメ。

 

細かすぎる!!シェフが困る!!!!

 

そして「肉と乳製品を同時にとってはいけない」という、ハードルが高すぎるルールもあります。

すごい分かりやすく言うと、チーズバーガー食べれないんですよ。
アメリカ人からしたら、完全に死活問題です。

 

 

 

 

 

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手前に見える金ピカの屋根の建物が「岩のドーム」であり、
これはイスラム教の聖地と言われています。

 

これすごいのが、イスラム教の「聖地」なのに、
元々ユダヤ教の神殿があった丘に建てられてるんですね。

イスラム教徒にとっての聖地預言者であるムハンマドがここで昇天した、と言われていることからなんですけどね。
それにしても、気まずすぎでしょ。

これ、どう少なく見積もっても、
親友の元カノと付き合うぐらいの気まずさはありますよ。

 

 

 

 その「岩のドーム」は、1日にわずか数時間しか異教徒に公開されていません。

普通に調べれば良かったのですが、
いけるっしょ」という謎のポジティブを発揮した僕たちは、

 

公開時間外で、余裕で入れませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらく世界で一番「宗教」を感じる場所、エルサレムに来たことで色々考えさせられました。

必ずしも信じる必要はなくとも、まずは「知る」ということは大切であると感じます。
「神」というものが本当にいるいないは別にして、それで救われてる人が世界にはたくさんいるわけで。

 

 

 

 

因みに僕らが一番なじみのある神様って「ブッダ」さんだと思うんですけど、
産声ってふつう、「おぎゃあー!」とかそっち系じゃないですか。
そこでなんとですよ、生まれて第一声に、

「天上天下、唯我独尊。」って言ったらしいんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

僕、ブッダさんは仏教っていう世界的な宗教を説いて、
悟りも開いて、すごい人だと思ってます。

 

でも、「その話だけはちょっと盛ってるだろうな」とは思います。

 

 

 

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