象使いの国家資格、ゲット。

 

かの有名な福沢諭吉の言葉に、こんなものがありますね。

イチゴパフェ、食べたい。

今、正にそんな気分です。
どうも、美山です!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ、ラオスはルアンパバーン。
実は最近、ここである特殊な資格が取れることが話題になってきてます。

友達がちょっと前にその資格を取ったと言っていて、
僕、密かに「俺も取ったろ」とギンギラギンにさりげなく狙ってました。

それは何の資格かと言うと、
ヨガの資格でもなければ、
ネイリストの資格でもありません。

強いて言えば、ネイリスト、
ちょっとかすってますけどね。
発表します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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象使いの資格です。

 

 

ちょ、就職に有利な資格すぎる!!!!
これさえ取れば、俺、ゴールドマン・サックス入れる!!!!

そう強く思い、僕はハーバードのMBAに勝るとも劣らない難易度である「象使い」の資格取得に向けて動き出すことになります。

 

 

 

象使いに魅力はめちゃめちゃ感じていたものの、実は資格を取ろうかかなり迷いました。
お金がなかなかかかるからです。

僕の友達は、一泊二日で2万円かかったと言っていました。
東南アジアにおいて、1日の使える上限を1,400円(宿泊費含む)と決めている僕にとって、2万円というのはもうものスゴい金額です。
幼稚園児が、ベンツ買おうか迷ってるようなものです。

迷ってると、なんか僕、神の声を聞いたんですね。

 

神「…………の?」

 

僕「ん?何だ?」

 

神「…つ……の?」

 

僕「え?まさか、か、神の声?!」

 

神「…つ…るの?」

 

僕「な、なんですか?!良く聞こえないです!!」

 

 

神「資格、いつ取るの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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い、今でしょ!!!!


なんか、「いつやるの?」とか言われたら反射的に「今でしょ」って言ってしまいません?

一時帰国中に渋谷歩いてたら、居酒屋のキャッチの人に「いつ飲むの?
って言われて思わず「今でしょ!!!!」って言ってしまいましたからね。
お店、全然行かなかったですけど。

 

 

 

資格を取ると決めたからには、ルアンパバーンの町の旅行代理店を走り回り、
象使いの資格を取れるツアーを扱っている店を探します。

2万円はちょっと高すぎるので、
安いところを求めて12件ほどお店をまわったところ
なんと同じ一泊二日で、8千円で資格取得ができる場所を発見しました。

で、で、デカい!!

 

 

僕がそれはそれは美味しそうに屋台でサンドイッチを食べていると、
隣で僕と同じぐらい美味しそうにサンドイッチを食べていたサンドイッチフレンドのユージさんも一緒に資格を取りに行くことになり、

翌日の朝ルアンパバーンを出発し、
いざエレファントビレッジに到着!!

 

 

 

 

 

 

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うひょおおおおおおおおお!!!!!!!!!!

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ぱおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!

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いよおおおおおおおおおぉぉ!!!!!!!!!
きみかわうぃーね!!

 

 

まずは、象使いになんてなる気ナッスィングの欧米人達(半日ツアー参加者)と一緒に、とりあえず象に乗ります。

一見、ただ遊んでいるように見えますね。
しかし実はこの時点でもう、象使いになるための訓練は始まっていました。

 

今回象使いになる訓練を受けるのは、僕とユージさんの2人だけ。
僕らには専属のラオス人コーチ、「ミスター・ラン」が付きました。

ランさんが僕らに、そっとささやきました。

「欧米人たちと違って、お前らは遊びじゃない。
いかなる時も、象使いになることに集中するんだ。いいな。」

まずは、象に慣れること。
そうですね。まずは経験値を積むことが大切なのでしょう。

僕は適度にはしゃぎつつも、しっかりと、
それでいてしっとりとおしりに集中をかましました。

 

 

 

 

 

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これは、象を操るためのラオス語の一覧です。

象ライディングが終わったあと欧米人達は物凄い速さで帰り
お昼前にして既に、僕とユージさんの2人だけになりました。
つまり、ガチモード、突入です。

 

象さん達は、当然のことながらラオス語しか理解することはできません。
もし日本語で「行けえェェェェ!!!!」なんてかました日には、冷やし中華より冷たい目でシカトされます。

例えば、ラオス語で
めっぷろおおんぐ!!!!
と言うと、象さんはしゃがみます。
しゃがんでもらって、象さんに飛び乗るのです。
ここでは、スーパーマリオ級のジャンプ力が要求されます。

あとは、
ぱああああい!!!!
と言うと前に進み、
そおおおおおい!!!!
と言うと、後ろに下がるなどします。

これらの言葉を日本語っぽくでも英語っぽくでもなく、
ラオス語っぽく完璧に発音しないと象さんは言うことを聞いてくれません。

ポケモンでまだ序盤なのに、友達からレベル55のリザードンを通信交換で貰ったのはいいものの、リザードンが全然言うことを聞いてくれないあのカンジです。
僕、あれリアルで体験しました。

 

そしてこれらの言葉を完全に暗記しなければ、絶対に象使いになることはできません。
ミスターランが、コンスタントに小テストをしかけてきます。

 

「ユースケ、「左に曲がれ!」は何て言うんだったかな?」

 

象使いに必要なスキルを身につける過程の一つ一つが、試験でもあるのです。
僕、今回は「アンキパン」に頼ることなく、頑張ることにしました。
ドラえもんを、未来に帰してあげる為です。
 
 
 
 
 
 
 

そして遂に、象に乗って実際に操る過程に移ります。
僕の友達が資格を取った時の写真を見ると、皆でお揃いのユニフォームみたいのを着てて、とても良いカンジで楽しそうでした。

一方8000円という破格で申し込んだ僕らも、
「僕の友達はユニフォームを貰ってたよ。僕たちにもあるのかい?」
とドヤ顔で聞きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「上脱げ!!」って言われて終了でした。


確かに、象さんが全裸なのに対して、
コッチは服着てくとか失礼極まりないですよね。

本来なら、コチラも全裸で臨むのが筋だと思いました。
それか、象にズボン履いてもらうかのどちらかです。

 

 

 

 

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一日目の最終訓練は、象と共に川に入り、水中でもきちんと指示をできるようになることでした。

僕はハイパー優秀だったので水中での指示もなんなくクリアしたのですが、
最後に試練が待っていました。

水中で象が急に暴れだしても、落下せずに状態をキープできるかという
ドSっぷり丸出しのテストです。

ちょ、これ、ドMの人向けのツアーでしたっけ?!
僕違いますけど!!

 

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ミスターランの子分らしき奴が象の背中に乗り、

ウホォォォォーーーー!!!!!!
キャイッキャイッキャイッ!!!!!
イヨォーーホォォォォ!!!!!!!

と僕らの完全に習ってない未知の言葉を言うと、象がとんでもないぐらい暴れだします。

 

 

マジで常人なら2秒で振り落とされるレベルの暴れっぷりなのですが、
横からミスターランが

「落ちるな!!絶対に落ちるなァ!!
ぜェェェったいに、落ちるなあァァァァァ!!!!」

とか完全な無茶ぶりを言ってきます。

しかしここでも、絶対に落ちることは許されません。
落ちたら最後、今回の象使いには落選ということになります。

 

 

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無茶ぶり満載の訓練にも耐え、一日目が終了です。

「今日は優しかった方だが、明日はもっと厳しいぞ!!」

とかミスター・ランが言うので、もう象使いなんなくていいやという気持ちに余裕でなりましたが、ゴールドマン・サックスへの就職を考えるとココは我慢でした。

 

 

 

 

 

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晩御飯の風景です。
一応これツアーなのですが、お客さん用のご飯とかありません。
ここのビレッジに住んでるみんなと同じ物を、同じように食べます。

別々のお客さん用みたいなご飯より、僕、こっちのほうが好きでした。
ほとんど皆英語は話せませんが、「うまっ!!」とか顔でやると、もう皆笑顔で楽しい。

 

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ラオスのお米はもち米が主流で、素手ですくって丸めて食べるのがラオスSTYLEです。
これ、まいうなのですが、
素手で食べるなら洗面所にキレイキレイを設置すべきだと僕は思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレファントビレッジの大自然の中で完璧な睡眠をみせた僕たちは、
あまり高くないモチベーションを維持しながら二日目の訓練に臨みました。

僕たちのつぶやきシロー級のテンションに比べ、
指導員であるミスター・ランは松岡修造級のテンションでした。

 

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象さん達は夜になると山の中に放され、朝にみんなで迎えに行きます。

大量の象が山から降りてくる光景、なかなかシュールです。
「ナニコレ珍百景」出せます。

 

 

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象に乗って、上から見た図です。
何の生き物か、完全に不明ですね。

 

象さんが好きな少年少女達の夢を壊さないように言えば、

象さんの乗り心地、果てしなく最悪です。

めっちゃケツ痛くなるし、油断したらハイパー落ちるし、
あと剛毛なのでハゲのオッサンの頭にずっと触れてる気分になります。

 

もう一度言います。乗り心地、最悪です。

 

 

 

 

 

 

 

 

長いので省略しますが、
僕たちは、ミスター・ランの2日目の厳しい訓練にも耐え、

無事に象使いの資格を取ることができました。

 

僕、自分ちの犬操れないのに(「お手」無視される)、

ラオスの象操れるという珍事です。

 

 

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これ、証明書!!
うほほーい!!!!

 

 

厳しい訓練を終えて無事に資格を取った僕たちに、
指導してくれたミスター・ランは

「よく頑張ったな。これでお前らも立派な象使いだ。
訓練中は厳しくしたが、お前らが試験をパスした以上、もう教官と訓練生の関係ではない。俺たちはフレンドだ。
夜、空いてるか?飲みにでも行こうじゃないか。」

 

 

とは余裕で言わず、

「終わった?じゃ、お疲れ~!」

と、サバサバ系女子よりサバサバした態度で、
光の速さで帰宅しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく、僕は晴れて、小さい頃から憧れてた
わけでは全くないですけど象使いになれたのです。

これで、輝く将来は約束されたも当然です。

 

 

海沿いの道を象でドライブデートしたい人、言って下さい。

江ノ島沿い、走ります。

 

 

 

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