スタンド・バイ・ミーロード②

 

その辺歩いてた人が来てたTシャツ。
「都道 MOTOR OIL」と書いてあります。

控えめに言って、意味分からなさすぎます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スタンド・バイ・ミー・ロード」を歩いてマチュピチュ村にたどり着くためには、
一つだけ必須条件があるんですね。

それは、「必ず、明るいうちにスタンド・バイ・ミー・ロードを歩き始めること」。

 

理由は単純明快です。普通の線路で電車バンバン来るので、暗闇で歩くには危なすぎるためです。
それは必須条件すぎる!!

 

 

 

でも、僕は時間に余裕をもって行動することにおいては、修学旅行時における生徒会長レベルです。
かなり早朝に出発しておいたため、

ほぼ間違いなく明るいうちに到着できるスケジュール感でした。

 

そう思っていた僕らに、ドライバーがポップにこんなことを言ってきたんですよ。

 

 

 

 

 

 

「この先のオリャンタイタンボという村で、お祭りが開催されている。

神聖なものなので、お祭りが終わるまでは村を通ることができない。」

 

 

 

 

 

 

いやそのお祭り、絶対に今日やるの分かっただろ!!!!!

 

 

オリャンタイタンボのお祭りという、
普通にムカつくけど、響き的にはハッピーなディフェンダーが現れる形になりました。

 

お祭りが終わるまで5時間足止めされたものの、規制が解除された瞬間に急いで向かったんですね。

遂にスタンド・バイ・ミー・ロードの入り口に到着した僕たちに、衝撃的な光景が待ち受けていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょ、あまりにも暗闇すぎる!!!!!
「ちょっとぐらいは明るいんじゃないか」って期待してた自分を殴りたいぐらい暗い!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「クスコに引き返す」=あの断崖絶壁のバス移動をまたする。
「暗闇の線路を歩く」=”絶望”。

このときの選択肢、Dead or Alive と言うか、
Dead or Deadでした。

ここまで来たので、しかたなくスタンド・バイ・ミー・ロードを進むんですけど。

因みに、ここは観光用に整備された道などではなく、ガチでただの線路ですからね。
最初に「ここ歩けばマチュピチュ着くっしょ」って言ったやつ、完全に頭おかしいです。

 

 

 

 

線路用の橋。
いや、普通に怖いんですけど!! 下からゾンビとか出てくる可能性、あながちゼロじゃない雰囲気なんですけど!!

 

 

 

 

 

 

僕らがすこやかに歩いていると、後ろから突然、「ゴォーーーー!!」というデカい音と、
「危ない!!よけろーーーー!!!!」という、誰かの大声が聞こえました。

 

ガチで、後ろから電車来ましたからね

 

 

電車、むっちゃ速いんですね。
普通の電車が来ることもあれば、こういう貨物列車が来ることもあります。


まぁ、今回は小さい貨物列車だったこともあり、みんな「キャー、ほんとに電車来た〜!」みたいな感じですよ。

会えないと思ってたグーフィーに、パレード終わりにたまたま会えたぐらいのテンションです。
横にスペースさえあって、気をつけていれば基本的には避けられるんですね。

 

 

因みに、富・名声・力、この世の全てを手に入れた者たちだけが乗ることのできる「ペルーレイル」という列車は、こういう感じです。

(引用元:https://ameblo.jp/iohe/entry-12592218743.html)

ちょ、デカすぎる!!!!
いま神龍に願い言えるなら、「俺らが歩いてる間、このデカいやつだけは来ないようにしてください」にする!!

 

 

 

 

 

 

 


途中、かなり横幅の狭いトンネルがありました。
しかも、奥行きもかなりありそうなやつ。

 

「ここでペルーレイルが来たら、横にスペースもないしヤッバいね!!HAHAHA!!!!!!」

「それな!!フゥオオオオオオオオ!!!!!!」

 

僕らはテキーラなどを嗜みながら、圧倒的に楽しく歩いていたんですね。
パーティメンバーの判断力、普段が「100」だとしたら、全員「5」ぐらいまで下がっていました。

 

でも、そんなタイミング良く電車が、しかもペルーレイルが来るはずがありません。
そんな圧倒的確信もあり、僕らは爆笑しながらトンネルに入りました。

 

 

トンネルの、丁度真ん中ぐらいに差し掛かりました。
入り口からはけっこう歩いたものの、まだ出口は見えていない状況です。

ここで、さっきまで一緒に爆笑してたヨーロピアンの女性が急にビビるぐらい真顔になり、
とんでもない一言を放ったんですね。

 

 

 

 

 

「ちょ、電車の音聞こえる!!」

 

 

 

 

 

 

酔っていたはずのパーティーメンバーは全員、ビビるぐらい真顔になり、この時のカイジばりにざわつきました。
そして、

 

野々村議員ばりに、ガチで耳をすましてみました。
すると、

 

 

 

 

 

「RUUUUUUUUUUN!!!!!!!!!!!(走れーーー!!!!!!!!!!!!!!)」

と、マジでアクション映画で聞く号令を、リアルに聞きましたからね。
このときの僕の脳内では、「スタンド・バイ・ミー」どころか、完全にミッション・インポッシブルの曲が再生されていました。

 

この電車がペルーレイルだった場合、横に避けるスペースが無いため全員普通にはねられます。
僕はウサイン・ボルトのおよそ3倍の速さで本気ダッシュをしたのですが、トンネルの出口までは間に合わなさそうでした。

 

 

電車をチラ見してみたところ、
どう見ても
ペルーレイルだったんですね。
まじかおらあァァァァ!!!!俺らがこのトンネル入るのを狙ってやがったなテメエェェェェェ!!!

横に少し窪みがあったので、一か八かの判断で、
そこの壁スレスレで避けよう!!ということになりました。

これでペルーレイルの横幅が想定より大きかった場合、僕らパーティーメンバーはガチで全滅します。
うおおおおおおおおお!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペルーレイルは、僕らの顔面スレスレを通過していきました。

いやガチで死ぬとこだった!!!!

まじ危なかったけど誰もケガしなくて良かった!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから歩くこと暫くして、遂にマチュピチュ村に到着しました。
「なんか箱根に似てるな」と一瞬思ったのですが、
まさかの初代村長が日本人だったらしいです。

 

 

スタンド・バイ・ミーのルートは明るいうちであればお勧めですが、暗闇の中を歩く場合は「ハリー・ポッターと死の線路」みたいになることを覚悟してください。

 

2回の死地を超えてたどり着いたマチュピチュ、元を取るためには、想像を絶するレベルでエンジョイするしかなくなりました。

 

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