トルコでのヒッチハイク〜俺、将来絶対アウディ乗る〜

 

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イスタンブールは非常に美しい街です。
来る前はせいぜい100タンブールぐらいだと思っていましたが、
実際に来てみると6,200タンブールは軽く超えてくる美しさでした。

見所も、たくさんあります。

 

 

 

 

 

 

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イスタンブールといえばこのブルーモスク。

これでもかというぐらいとんがってますね。
僕の中2の頃と、同じぐらいとがってます。

 

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中は、こんな感じになってます。非常に繊細な造りです。

僕の実家と、同じぐらい繊細な造りです。
ココ入った時、一瞬、実家かと思いました。

 

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そんなブルーモスクの前では、僕も思わずこのテンションです。
僕のTシャツの色と、左下の巨大ゴミ袋の色が完全に一致です。

 

 

 

 

 

 

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I ♡イスタンブールのTシャツ、1枚「12TL」。
TLとは、「とんでもないラリアット」の略。

ではなく、「トルコリラ」の略です。トルコの通貨です。

トルコリラは、100TLでだいたい5,000円ほど。
なのでこのTシャツは600円弱になります。修学旅行のテンションなら、買ってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、イスタンブールを考えうる限り最高にエンジョイした僕は、次の目的地に向かうことにしました。
次の目的地は、かの有名なカッパドキア。

トルコのほぼ西端にあるイスタンブールから、カッパドキアは若干遠いです。
どれくらい遠いかというと、

 

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およそこれぐらいの遠さです。

距離にすると、約730キロあります。
730キロというと、東京⇔大阪間が約400キロなので、なんていうか、
とりあえずむっちゃ遠いです。

(正確には、カッパドキアはトルコの歴史地区の名前であり、
街の名前はギョレメといいます。)

 

 

 

 

 

イスタンブールからカッパドキアまでは、夜行バスで行くのが一般的です。
飛行機で数時間で着くとか言ってる人もいますけど、
そんなのはただの石油王の発言です。

なるほど。僕とトミーは、宿でそのバス代を調べてみました。
すると、片道5,000円することが判明しました。

片道5,000円?は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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余裕でヒッチハイクだわ。

 

 

 

国内移動に5,000円とか、僕とトミーの金銭感覚で言うと
ちょっとディズニー行こうかぐらいのノリで、ミラコスタのスイートに泊まるばりの贅沢です。

「バス、5,000円だって!へー。
じゃあ、どの辺からヒッチハイクしようか?」

ぐらいの会話のノリで、バスに乗るという選択肢はうんこ、みたいなノリでした。

 

 

 

 

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僕たちの作戦はこうです。

さすがに、730キロを一日で走破はできません。

なので一日かけて、ちょうど真ん中ぐらいに位置する、首都のアンカラに向かう。
二日目で、アンカラからカッパドキアのあるギョレメに向かう。
というものでした。

完璧です。アインシュタインもビビるぐらい完璧な方程式が、
僕らの中で描かれました。

 

僕らは意気揚々と、イスタンブールの街中でヒッチハイクを始めました。

作り笑顔の上手い、爽やかな青年2人組によるヒッチハイクです。
クオリティでいうと、猿岩石の5倍です。
車、捕まらないハズがありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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3時間、一台も止まりませんでしたからね。

 

 

 

これは危機でした。
まずは3時間灼熱のコンクリートの上でヒッチハイクし続けるという体力的な消耗。
そして3時間シカトし続けられるという精神的な消耗です。

ヒッチハイクしたことのある人なら分かるかもしれませんが、
3時間というのは心を折られるのに十分な時間です。

「…カッパドキアまでヒッチハイクで行こうという企画自体、無謀だったわ。
ひのきのぼうでゾーマを倒すレベルで、無謀だった。
一旦今日は諦めて、宿に戻ろうか…」

 

と、トミーと話し合ってたその時でした。

 

エグいぐらいピカピカの、
黒のアウディが僕らの前に

キューーーッッッ!!!!!
と急ブレーキで止まったんですよ。

 

 

 

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丁度これぐらいのあんばいの、まじでピカピカのやつが止まったんですよ。

 

僕らは普通にビビりました。

 

中にはトルコ人の若い(20代後半ぐらい)イケイケのお兄さんが2人乗っており、
窓を開けたと思ったら

 

「ヘイ!何してるんだい?」

 

とチャールズ皇太子もビックリの優しい笑顔で僕らに話しかけてきました。

え、なんかむっちゃバトルになるのかと思ったら違うんか!!

 

「ヒッチハイクでカッパドキア行くんですよ!」

 

と僕らが言うと、

 

「まじか、遠いな!それなら、バスが出てるからそれ乗りなよ!」

 

とお兄さん達が普通に言うので、それ知ってる!!!!!と思いながらも

 

「いや、お金あんま無くて、できればバス乗りたくないんですよねー!」

 

「うーん、でも、遠いぞ!カッパドキア、だいぶ遠いぞ!」

 

「…なんか俺らにできること、ないか!?」

 

え、超いい人!!
街で会ったら道空けるレベルで見た目怖いけど、超良い人!!

 

 

「いえいえ、大丈夫ですよ!!そうやって気にかけてくれただけで嬉しいです!!ありがとうございます!!」

 

「そうか!!…うーん…
…でも、なんか俺らにできることないかな?
せっかくだし、力になりたいと思ってる!」

 

ちょ、なんなの!?
この人の前世、
マザーテレサ!!?

 

 

「いやいや、でも!!」「いやいや、でも!!」
をお互いに繰り返していると、

 

奥に座ってた、金のレイバンのサングラスした方のお兄さんがですよ、

 

「そうだ!」

「これ、受け取ってくれ。」

 

と言われて受け取ったのが、

 

 

 

 

200リラ札でした。

 

えっお金くれた?笑
しかも、100リラで5,000円だから200リラってうわああああああ1万円!!!!!

 

「バックパッカーだったら、お金を節約したい気持ちはめちゃ分かるよ!!
これで、バスに乗ってカッパドキアに行ってくれ!!」

 

って、ちょ、うわあああああ!!!!!!!

 

「いや、こんな大金受け取れないですよ!!
僕ら会ったばっかりなんですよ!!悪いですよ!!」

 

と、めちゃ受け取りたいと思いながら一応断ってたんですけど、
お兄さん達の次の言葉が、完全に僕たちの時を止めました。

 

 

「いや、いいんだ。使ってくれ。何と言おうと、
俺たちは頑張ってる君らを助けたいんだ。

 

その代わりと言ってはなんだけど、君たちは日本人かい?そうか。

 

じゃあ、もし日本でトルコ人に会うことがあったら、優しくしてやってほしい。
約束な。

 

それで、これはいいからさ。

 

トルコ、楽しんでね!」

 

そう言って、僕らがもう一度断る隙もなく
彼らは車を発進させ、またものすごいスピードで行ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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あまりの出来事に、僕らはこの時の天山と全く同じ表情で
10分ほど立ちすくみました。

 

か、カッコいい。
まじカッコいい。

人の優しさ。
ホスピタリティ。
おもてなし。
ウエルカム、トルコ。
愛しさと切なさと、心強さと。

僕らにはあのお兄さん達のカッコ良さにただただ呆然とするしかなく、
それと同時にトルコ人には一生優しくしようということを決め、
そしてそれと同時に将来絶対に黒のアウディに乗ることを決めました。

 

 

 

 

暫く呆然とした後、我に返ったんですね。
そういえば俺ら、ヒッチハイクしてたな。
カッパドキア行きたいけど、車つかまるかなー。
再開しよか。

 

その時なんですけど、ふと気づいたんですよ。
本当にふと気付いたんですけど、

 

 

僕の右手に、何故か200リラ札(1万円)がヒラヒラしてたんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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秒速でトルコ最大手のバス会社に向かい、
カッパドキア行きのチケットを2枚大人買いした僕たちは、

圧倒的にふかふかのシートを後ろに倒しながら、こう言い合いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒッチハイク、むっちゃ成功したな。。」

 

 

 

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