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僕、タージマハルで
「インド人に扮装してインド人価格で入れるか検証する！！」
とか言っといて、華麗に企画倒れしたんですよ。
でも、僕にはもう１つ、やらなければいけないと思っていた検証企画がありました。それは、
「インド人に髪を切ってもらうこと」
これは、自分の髪型がどうなっても良いというある意味で玉砕覚悟の勇者じゃないと挑戦できない、幻の企画です。
女性はまず間違いなく無理でしょう。
となればやれるのは、失敗してもある程度救いようのある「男」しかいないですよね。
この企画、実行に移されることが決まりました。
自分の髪型と引き換えにネタをとる、覚悟ができたわけです。
シンイチがね！！！！
え？いや、何も僕がやるとは言ってないですけど？
ていうかシンイチから「俺インド人に髪切ってもらいたいっす！！」
って言ってきましたからね。コイツ、どんだけ勇者よ！！って思いましたからね。
どうせやるなら究極を極めようということで、
お店ではなくそのへんの路上で営業してる怪しさMAXのトコでそのカッティングは行われることになりました。
シンイチの髪を切ってもらう前に、
担当の美容師さんにいくつか質問をしてみます。
「あなたは、この辺でピカイチのカリスマ美容師さんですか？」
「そうだ。」
「あなたは去年コンテストで優勝し、来年には表参道にお店を出す予定のカリスマ美容師さんですか？」
「そうだ。」
「ということは、あなたの腕前はサイコーですか！？」
「サイコーだ。」
やったな！！シンイチ！！！！
この人、カリスマ美容師さんや！！ここまで言ってんだから、間違いない！！！！
そんなカリスマ美容師さんに、
50ルピー(100円)でカットしてもらえるなんて安すぎる！！
さすがに「お任せ」は笑いに体を張りすぎということで、
事前にこうゆう髪型にして欲しいという写真を用意してきました。
これでバッチリです。
担当の美容師さんはカリスマだし、安心この上ないです。
美容師の魂とも言える、ハサミたちです。
僕の見間違いじゃなければ、オール錆びてます。
カットが始まります。
カリスマ美容師の異名は伊達ではなく、細かいところを聞いたりなどせずに迷いなくバッサバッサ切っていきます。
既に頭の中に完成イメージが出来上がっているので、
お客さんにいちいち聞く必要など無いのでしょう。さすがです。
カットが始まって、５分。
僕は、なんかザワザワするなと思って周りを見渡してみました。
いや、ギャラリーいすぎ！！！！
２０分後、カリスマ美容師さんにカットしてもらったシンイチは
少し低めのテンションでお金を払い、「行きましょう」と言いました。
え、前から見たら全然イケてるけど？？
なんか、不満でもあったん？？
……………
シンイチがイケメンで、まだ救われたなと思いました。
町並みがピンクであることから「ピンクシティ」と呼ばれるこのジャイプルですが、
思ってたよりピンクじゃありませんでした。
なので、僕たちは本当にサクッとだけ町並みを見て、完全に満足して次の町へ向かいます。
さて、ココで列車のチケットを購入します。
えーと、俺らは外国人だから、「FOREIGN TOURIST」…
ん！？
「FREEDOM FIGHTERS」！！！！？？
ちょ、なにそれカッコ良すぎる！！！！
何て訳せば良いん！？「自由の戦士」！？
ちょ、それなら俺完全に「FREEDOM FIGHTERS」だと思うわ！！
たまに、自由のために戦おうかなとか思うし！！
おじさん！！
「FREEDOM FIGHTERS」一枚！！！！
「FREEDOM FIGHTERS」のチケットを買おうとした僕に、
受付のオッサンが衝撃的な一言を僕に放ちました。
「残念ながら、君は「FREEDOM FIGHTERS」ではないよ」
「FREEDOM FIGHTERS」ってマジでなんやねん！！！！！！！！！
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