アリーのイイネは剣よりも強し

 

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カッパドキアは本当に面白い景色が広がっています。
この「面白い」という言葉には、色々な意味が込められてますけどね。

 

 

僕たちが、カッパドキアを考えうる限り最高にエンジョイできたのは
完全にこの人のお陰でした。

 

 

 

 

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バギーを壊したのにも関わらず、バイクを貸してくれたレンタルバイク屋のオッチャン、通称「ボス」。

バギーを壊したのにも関わらず、バイクを貸してくれて、
更にその改めて借りたバイクまで壊すという偉業を成し遂げた僕らにも
優しく接してくれた、正にボス級の器の持ち主です。

 

このレンタルバイク屋は、ボス1人だけでやってるのではありませんでした。
実は、ボスには弟子がいました。

 

 

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この、濃色のラコステのポロシャツから、見事に乳首が透けてる青年。
彼が、ボスの弟子である「アリー」でした。

アリーは、僕と同い年でした。
同じ、デジモン世代です。

同じモー娘。世代ということで、僕とアリーは、
僕らがボスからバイクを借りるまでの2~3分間という非常に長い時間、
お互いのことを存分に語り合いました。

その2~3分という途方もなく長い時間のトークで分かったことは、

アリーは英語があんまり話せないので、
7~8割トルコ語で話しかけてくれているということでした。

 

 

ボスが、バイクの準備ができたというのでダッシュで、
いや本当はもっとアリーと話したかったけど準備ができたっていうから仕方なくダッシュでバイクの方に行こうとしたら、

「Hey!! Do you have a Fecebook??」

って、そこだけ流暢な英語で聞かれたんですよ。

 

 

 

僕、一瞬「No.」って言いかけたんですけどね。

いや、アリー全然嫌いとかじゃなくて、
いいやつだし、同じ遊戯王世代だし。

でも、あまりにも会ってからFacebook申請のタイミングが早すぎるかなーとは思ったんですね。
会ってから3分ですからね。しかも会話の8割、トルコ語ですからね。

とは思ったんですけど、せっかくの縁だし、「YES(小声)」と言って、
僕は晴れて、アリーとFacebookで友達になりました。

 

 

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僕らがバイクでカッパドキアをまわり終わって、
宿に帰ってiPhoneをWi-Fiに繋いだんですけど、

 

 

 

Facebookからの通知が186件きてたんですよ。

 

 

 

ちょ、何コレ??
って思ってみたら、まさかだったんですけど、

 

 

 

アリーが、僕の過去の写真に順番に「イイネ」を押し続けてたんですよ。

 

 

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しかもまだ押し続けている
(現在進行形でイイネが増えている)

 

 

 

いや、嬉しい事ですけどね。
「イイネ」してくれるということは、僕の写真を「イイ」と思ってくれているわけですからね。

そう思っていた矢先に、僕がログイン状態になったのを見計らったのか何なのか分からないですけど、
アリーから今度はメッセージがきたんですよ。

まさかだったんですけど、

 

 

 

 

 

 

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いや、分からん!!!!!!!!

 

 

 

「フォトグラファー」的なことを書いてあるから、
なんとなく写真のこと言ってるってことは分かるけど!!
あとは壊れるほど愛されたとしても、3分の1も伝わらないわ!!

 

でも、その後ちゃんと持ち直したんですよ。
「トルコ語分からんから英語にしてくれ」
って送ってみたんですね。

すると、ちゃんと英語でこう返ってきたんです。

 

 

 

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おお!!
英語打てるんかい!!
打てるなら、最初からそうしてくれればいいのに。

 

 

 

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トルコ語に戻んなや!!!!!!!!!!

 

 

 

途中まで英語でコミュニケーションがとれてたのに、
まさかの下方修正ですよ。

いや僕、ちょっと申し訳ないんですけど、このメール返さなかったんですよ。
英語だったら理解できるから返せますけど、
さすがにトルコ語、僕の守備範囲から大きく外れてるんで。

 

 

 

すると、僕がトルコを離れて一ヶ月後ぐらいに、

またアリーがメッセージくれたんですね。

 

 

 

 

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僕、一応何回も読みなおしてみたんですけど

やっぱりトルコ語分かんなかったんで、


「トルコ語分からんからまじで英語で頼む」

ってまた伝えたんですよ。
一回英語でやり取りしてたんだから、できるだろうと。

 

 



すると、ノリノリの英語で返ってくると思いきや、

驚愕の返信が僕を待ち受けていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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僕は、仕方なく既読無視をしました。

 

 


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